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第1回:オオカミなんかこわくない

『オオカミなんかこわくない』

と聞いて『三びきの子豚』のメロディーを思い出せる人はいらっしゃいますか?


遠い昔からヨーロッパで語り継がれていた「三匹の子豚と大きな悪い狼の物語」が初めて書物になったのは、

1843年に、イギリスのシェイクスピア学者ジェイムズ・オーチャード・ハリウェル=フィリップスという人が

出版した『童謡・おとぎ話』という本がきっかけで19世紀後半に広まり、

アニメ作品が公開されたのは1933年のことです。


アニメでは、

1番目の子豚はフルート、2番目の子豚がヴァイオリンを持って楽しく遊びます。

え?

わらの家と、木の家の話でしょ?

って思いました?


もちろんそうなんですが、

つい性分で、

楽器の方が気になる・・・😅


そして3番目は?

楽器なんか持たずに、

せっせと、リズミカルにレンガを積んでいくのです!


「あ~、やっぱり、遊んでちゃダメなのねーーー😩」


と、思ったものです。


この、子豚達が楽器を持っていることに触発されたのか、

ソ連の「中央児童劇場」の芸術監督からの依頼された作品の中で、

「朗読と音楽」「動物と楽器」という新しい組み合わせを2つも掛け合わせ作品

『ピーターと狼』としてプロコフィエフは作り上げた・・・


この依頼主、

モスクワの「中央児童劇場」の芸術監督をしていたナターリャ・サーツという女性は、

「子供課」という役職を経て、自身の勉強してきた演劇や音楽の知識から、

様々な企画を立てて子供達の教育に携わるのですが、

「クラシック音楽を子供達に、わかりやすく聞かせる」

という単純な発想にはとどまらない、

クリエイティブな女性だったようです。

そして、

子供向けのクラシック音楽を「新たに」作る、

というアイデアを実現させるべく選ばれた相棒の一人に、

セルゲイ・プロコフィエフがいました。


これがまた、

かなり面白い経歴というか、頭の中というか、

自由な発想の持ち主のようで、

とても人間的・・・



来る7月17日、

横浜音楽文化協会主催公演『マリンコンサート』が、

神奈川県立音楽堂(桜木町)で開催され、

プロコフィエフの『ピーターと狼』がプログラムに含まれています。


久し振りに私もこの曲を演奏するので、

ちょっと徒然に書いてみようかな、

と。


よろしければこれからしばらく、

お付き合いいただけましたら嬉しいです。


また、金曜の朝にでも続きを載せますね。


まずは、


おススメ音源:


アニメならこちら:


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