第1回:オオカミなんかこわくない
- tanochic
- 2022年6月17日
- 読了時間: 2分
『オオカミなんかこわくない』
と聞いて『三びきの子豚』のメロディーを思い出せる人はいらっしゃいますか?
遠い昔からヨーロッパで語り継がれていた「三匹の子豚と大きな悪い狼の物語」が初めて書物になったのは、
1843年に、イギリスのシェイクスピア学者ジェイムズ・オーチャード・ハリウェル=フィリップスという人が
出版した『童謡・おとぎ話』という本がきっかけで19世紀後半に広まり、
アニメ作品が公開されたのは1933年のことです。
アニメでは、
1番目の子豚はフルート、2番目の子豚がヴァイオリンを持って楽しく遊びます。
え?
わらの家と、木の家の話でしょ?
って思いました?
もちろんそうなんですが、
つい性分で、
楽器の方が気になる・・・😅
そして3番目は?
楽器なんか持たずに、
せっせと、リズミカルにレンガを積んでいくのです!
「あ~、やっぱり、遊んでちゃダメなのねーーー😩」
と、思ったものです。
この、子豚達が楽器を持っていることに触発されたのか、
ソ連の「中央児童劇場」の芸術監督からの依頼された作品の中で、
「朗読と音楽」「動物と楽器」という新しい組み合わせを2つも掛け合わせ作品
『ピーターと狼』としてプロコフィエフは作り上げた・・・
この依頼主、
モスクワの「中央児童劇場」の芸術監督をしていたナターリャ・サーツという女性は、
「子供課」という役職を経て、自身の勉強してきた演劇や音楽の知識から、
様々な企画を立てて子供達の教育に携わるのですが、
「クラシック音楽を子供達に、わかりやすく聞かせる」
という単純な発想にはとどまらない、
クリエイティブな女性だったようです。
そして、
子供向けのクラシック音楽を「新たに」作る、
というアイデアを実現させるべく選ばれた相棒の一人に、
セルゲイ・プロコフィエフがいました。
これがまた、
かなり面白い経歴というか、頭の中というか、
自由な発想の持ち主のようで、
とても人間的・・・
来る7月17日、
横浜音楽文化協会主催公演『マリンコンサート』が、
神奈川県立音楽堂(桜木町)で開催され、
プロコフィエフの『ピーターと狼』がプログラムに含まれています。
久し振りに私もこの曲を演奏するので、
ちょっと徒然に書いてみようかな、
と。
よろしければこれからしばらく、
お付き合いいただけましたら嬉しいです。
また、金曜の朝にでも続きを載せますね。
まずは、
おススメ音源:
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