top of page

〜 ​今シーズンの魅力 〜

第1回の桐山さんは、知る人ぞ知るバロックの名手ながら、バロックにこだわらず広い知識と柔軟な見解をお持ちで、爽やかな演奏に定評があります。そして『シャコンヌ』といえばこの曲、と言われるほど有名ながら、なかなか組曲全部で演奏されることが少ないこの曲のみを取り上げますので、余韻まで楽しんでいただけることと思います。

 

第2回の山本さんは、私が勝手に「燻銀」と称していますが、よく聞くトランペットからは想像もできないような温かみと煌めきがあります。演奏していただく日は「1st アドベント」(クリスマスに向けて数え始めるの最初の日)にあたるということで、古くからあるクリスマスの音楽も含め、バッハの宇宙観をひとかじり、教会とは違う空間で味わっていただけることと思います。

 

第3回の篠原さんにはギターを通して、バッハまでの音楽、特に舞曲とともに発展してきた流れに注目してヨーロッパ各地の音楽を取り上げていただきます。変幻自在な凛とした音色での舞曲に合わせて、今暫くは行かれそうもないヨーローッパを、音で一巡りできることと思います。

 

そして、

全回通してナビゲーター役をお願いした渡邊温子さんのお話は、その時代に住んでいたのではないかと思ってしまうような面白い裏話でいっぱい!作曲家の人となりだけではなく、当時の生活ぶりから謎めいた交友関係まで、何を質問しても教えてくれると音楽仲間からの信頼も厚いのですが、このシリーズでは、1回にお話しいただける時間は短いので、ぜひ3回通してお出掛けいただきたいと思っています。

bottom of page